

第9回公演。
札幌本多劇場の客席を取り払った広大な舞台空間。5mの塔が倒壊する。円形舞台に池が現れる。激しく雨が降る。
ひとりの男の回想が悪夢のように形を変えて幻想世界が現れる。老人と老婆(私)が息子の帰りを待ちつかれて首吊りをしようとする場面。もうほとんど台詞も覚えていないが「民芸みたいだナ」と言われた一言は今も忘れられない。そして本番前の楽屋で老婆のメイクをしている私に「マッちゃん、似合っているヨ」とかけてくれた一言。
久しぶりの舞台で私はよほど緊張していたんだろうか…。
(文:山本雅子)