

第4回公演。
初めてのロングラン公演。
観客は客席が舞台になっているキャバレーに入って来て、飲み物を注文する。観客を巻き込み既に芝居は始まっている。そんな始まりだったと思う。
台本を読み返してみた。
まんねんさんの字は読みづらいと思っていたのに意外にスラスラ読め、こんなに読みやすかったのかと感動した。どうしてあの頃読めなかったのか?今はなんと書き慣れた(こなれた)字だったんだろうと思う。
思い出した。私はキャバレーのホステス。眇目の双子の母親。客にいやらしいことをされるが、双子の片割れ息子にいやらしいこともする。
まんねんさんは気遣いの人。私はアレフの中で一番の年長者。ある時私と志賀くんを呼んで、「マッちゃん(私)、このシーンで志賀にマッちゃんの胸を触らせたいのだけどどうだろう」と聞かれた。三人は顔を見合わせ、私は「志賀くんならいいか」とOKした。年長者でも一応嫁入り前の女を気遣ってくれた彼のやさしさだと思う。そしてまだ若かった志賀くんに対しての思いやりだったと思う。
私の中で、まんねんさんはまんねんさん。まんねんくんにはならない。
出会えたことにありがとう!
(文:山本雅子)