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 太陽のあいつ -掃除機あかね丸の生活-


1983110日~117 全3ステージ

 第2回公演。
 「あれっ、もう始まってしまう!このフレーズが終わったら幕が開いちゃう!私ここで良かったんだっけ?いや、違う。ここじゃない!衣装も違う!台詞は?何だっけ?誰か助けてーーーぇぇ!!」
 こんな夢は最近とんと見なくなりましたが、公演が終わってだらだらと過ごしていると、決まって冷や汗もんの夢を見て朝からドッと疲れていました。そんなことを萬年さんに言ったら、笑われたことがあります。
 私が、アレフに参加したのは1983年の春でした。萬年さんに芝居をやってみたいと伝えたときは、まさかこんなに簡単に承知してくれるとは思っていなかったから、少しだけ後悔していました。
 やめるなら今しかないかない、とか、ここまできたらやるしかない、とか。なんだか、すごく迷っていたことを覚えています。
 最近台本を読みかえして気づいたことは、「太陽のあいつ」で私が初めて口にする台詞が間違っていたことです。思い返してみると、萬年さんから初めて台本を渡されて、がちがちに緊張しながら言った台詞をそうだと思っていたのです。だから、私の記憶の中で強烈にインプットされていたんですね。
 「太陽のあいつ」のことを考えていると、あのころのことがポロポロと思い出されてきます。失敗ばかりで、切なくなってしまったこともあるけれど、出させてもらって本当に良かった。
 だから私にとって「太陽のあいつ」は大切な思い出です。


(文:森本みゆき)


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